モダンな開発をするための取り組み

CETプロジェクトで開発を担当している明智です。 今回は、社内向けに開催したAtlassianユーザ会をレポートいたします。

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リクルートライフスタイルでは、Atlassianの製品を本格導入して1年が経ちました。
これらの製品を使っていくうちに、「正しく使えてる?」「他のチームはどうしてる?」という疑問が出るようになっていました。

そこで、モダンな開発について触れるために、Atlassianエバンジェリストの長沢さんをお招きし登壇していただきました。
また、社内からもスピーカを募り、各チームでの使い方の共有も行いました。
今回のイベントでは3件の発表がありました。

  • 今の時代に必要な開発環境とこれから 〜継続的デリバリー、DevOps〜
  • JIRAとAWS、Tableauを利用しデータドリブンにプロダクトや運用改善につなげる
  • ナレッジを共有する文化を作るために

さて、前置きはこれぐらいにして、イベントの中身を見ていきましょう。

最初の登壇者は、Atlassianエバンジェリストの長沢さんです。

今の時代に必要な開発環境とこれから 〜継続的デリバリー、DevOps〜

世の中のムーブメントであるDevOpsの話から始まりました。

「ビジネス・開発・運用はそれぞれサイクルが合わないので、どうしてもITがビジネス目標を阻害してしまっている。」

そのため、ビジネスサイクルにあうようにデプロイできることが年々求められるようになってきました。

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では、これを実現する開発環境には、何が求められているのでしょうか?
長沢さんは以下の3点が必要だと言います。

  • 価値の流れ(作業間の移行が負担なく効率的に)
  • 透明性(共同所有)
  • 自律と改善(ユーザの思考を捉え切磋琢磨)

そして、これらを満たすためには"情報Hub"が必要だと言います。
情報Hubは、昔から使っている言葉だそうで、複雑化する成果物やプロセス、利害関係者をうまくつなぐHubの役割を担う部分を表現しています。
ビジネス側の人と開発側の人では成果物が異なるため、ギャップがかなりありますが、情報Hubにより具体的な数値(タスクの数)で話し合うことができるようになります。

最後は、最近アップデートされたHipChatの話です。
従来HubotでやっていたChatOpsがHipChatでできるようになりました。
現在はBitbucket、JIRAやConfluenceとの連携だけですが、将来的にはNewRelicや3rdパーティベンダの製品との連携も可能になっていくそうです。
次の時代は、情報Hub+リアルタイムコミュニケーションが必要になってくるのでしょう。

ここからは、弊社の社員2名によるライトニングトーク。

1人目は、リーン開発チームの大岩です。

JIRAとAWS、Tableauを利用しデータドリブンにプロダクトや運営改善につなげる

「そもそもリーン開発チームとは?」という質問から始まりました。
リーン開発チームでは、A/Bテストを軸として大規模サービスの改善を課題発見から評価までを担当しています。
年間合計で500以上のサイト改善を行っています。

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JIRA、Confluenceを用いて業務を行っているが、案件が多いために分析や可視化については不足感が出てきたと言います。
具体的にJIRAに対して感じていた不足感は、以下の3点。

  • WBSガントチャートにはデータ件数の制約があり、案件ごとの依存関係が見えづらい
  • 期間集計などガジェットの限界
  • ダッシュボードの限界

そこで、社内で利用しやすくなっているAWSと集計・可視化に強いTableauを用いて、この不足感を補うようにしました。

「JIRAの情報を定期的にデータマートに格納し、その情報をTableauで見るというシンプルな構成。これにより、状況把握が容易になり方針検討に役立った。」
「また、可視化することで費用対効果の良い案件を横展開することが可能になった。」

これらの経験を通じ、定量的なデータはJIRAに残していこうという考えに至ったそうです。
溜まったJIRAのデータが宝の山になり、データドリブンなチームに近づいていくと言います。

続いて2人目は、ギャザリーの開発を行っていた高丸による発表です。

ナレッジを共有する文化を作るために

入社してすぐ、弊社特有のギャップに気付いたと言います。
社内でのコミュニケーションは基本的にフラットに行われており、上長に対しても同様です。

「『よもやま』というざっくばらんにMTGができる文化には、すごく良い面があるが、その反面サービスの担当者や知見を持っている人を見つけるために聞き回る必要がある。」

これはつまり、情報共有するような文化になっていないということです。

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この問題を解決するために、自らが開発統括を務めるギャザリーでJIRA/Confluenceを導入し、二つの目標を設定しました。

  • 見える化・見てくれる化
  • 情報を一元化

「見える化・見てくれる化では、KPIはもちろんのこと、JIRA/Confluenceの使い方まで自らが見本になりながら進めていった。」
「情報の一元化では、従来のメールベースでのやりとりやExcelドキュメントでやりとりしていたのを、すべてWeb上で見れるようにした。」
「ConfluenceはJIRAと共有してこそ素晴らしいものになる。」
「結局ツールはなんでも良いが、しっかり使ってこそ意味がある。使ってもらうために、最初のルール(文化)作りを徹底的に行うことが大事。 」

これらの改善により、メンバーからは「案件の優先度がわかりやすくなった」や、「一元化されてよかった」などの声が聞けるようになったそうです。
また、Confluenceで情報を公開することにより、 他のチームからコメントが来たりギャザリー用のガイドページを参照されたりもしたそうです。

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感想

3名の発表を聞いて、情報を蓄積していくことの大事さを痛感しました。
情報を一元管理し、誰もが迷わずその情報にアクセスできる環境、これこそが現代に求められているもの。
そして、そこで蓄積している情報を有効活用し、データドリブンな意思決定を行う。

  • 情報は共有できているのか?
  • 情報は一元化されているのか?
  • 情報を有効活用できているのか?

みなさんもこれらの事例を参考に、今一度チームの状況を省みてはいかがでしょうか?