【密着取材】第7弾 基幹・勘定系システム企画・開発マネジメント(続編)

【密着取材】第7弾 基幹・勘定系システム企画・開発マネジメント(続編)

こんにちは、採用Gの宮崎です。
今回は、共通基幹システム部(以下共シス部)の教育体制についてお届けします!

前回の密着取材でも「入社後の育成カリキュラムがしっかり整っていて、基幹系システムの概要もしっかり学ぶことができた」とメンバーから声が上がっていた、共シス部自慢の教育体制。そのカリキュラムは、リクルートテクノロジーズの全社アワードにおいて最優秀賞を受賞しました。
内容としては、座学とOJTを組み合わせながら、各事業現場のビジネスの理解から会計、内部統制といった専門知識まで、幅広い領域を網羅したものになっています。

今回は、この教育カリキュラムの作成を中心となって手掛けた、共シス部のグループマネージャーである出原(以下いでさん)に密着です!

巨大かつレガシーなシステムの後継者育成への道のり

――育成カリキュラムを作ろうと思った背景を教えてください。

まず、共シス部の役割からお伝えしますね。詳細は、前回の密着取材を参考にしていただきたいのですが、簡単に言うと、リクナビやSUUMOといった色々な商用サービスにおいて発生する「売上」や「費用」など、お金にまつわる一連の業務プロセスを管理するための巨大な「基幹勘定系システム」を担っている部署です。

構成されているシステムのうち、主要な部分は、今から26年前、1994年に初期カットオーバーしたシステムです。当時、初期構築規模でいうと100億円超え、5500人月、参画社員数もピーク時170名と、リクルートの中でも最大規模のプロジェクトでした。

この巨大基幹システムは、分社化に伴う対応やIFRS(国際会計基準)対応、株式公開や新規事業誕生のたびに変更を重ねて使い続けられており、現在もリクルートの成長を支えています。

ただ、私が中途入社した当時は、一握りの有識者によって「なんとか稼働させている」という状態だったんです。今後の経営環境の変化に備え、組織として知識・ノウハウの継承が大きな課題となっていました。

そこで組織として、採用強化と人材育成を決断。 有識者の知見を徹底的に掘り起こし、誰でも理解できる資料に整理したテキスト群を完成させました。 加えて、単に講義を実施するだけでなく、様々な施策で基幹システム領域のプロフェッショナル集団を作り上げようと思いました。

――いざ、育成しようと思っても、どこから手を付けたらいいかわからなさそう…。どうやって企画していったのですか?

まずはコンテンツ×スキームづくりから着手しました。コンテンツに関してはシステムの仕様だけでなく、会社法や税法、電子帳簿保法などの法令、リクルートのサービス概要やお金の動き、障害発生時やリカバリー時のポリシー、汎用機特有のハード構成や特殊な通信制御など、必要領域を網羅した内容にしました。

スキームについては、まずは講義形式でインプットを行います。しかし単にそこで終わりではなく、しっかり定着したかテストをしたり、新しく入社してきたメンバーに今度は自分が講師としてアウトプットをするという仕組みを考えました。その後はOJT形式で実践、引き続き勉強会の場でのアウトプットもするなど、実際に使えるスキルになるよう作りこんでいきました。

――でも、なぜこのタイミングで育成カリキュラムを作ろうと思ったのですか?

実は今、3年超、数十億規模におよぶ基幹勘定系システムのアプリ基盤のEOSL対策案件が動いています。そこで、基幹システムを紐解き、検証作業を実施する必要がありました。

そこで「次世代基幹勘定系人材の強化・育成」目的としたサブプロジェクトを設置したんです。

――後輩育成の取り組みはこれまでも課題になっていたかと思いますが、いでさんがここまでパワーをかけて、育成にこだわりを持たれたのはなぜでしょうか?

きっかけは、育成にこだわるというよりも、自分の好奇心を満たしたいという思いかもしれません(笑)巨大かつレガシーなシステムは、ブラックボックスそのものでした。変えたい、改善したいと思っても、当時は「そんな簡単にできるものじゃない」という風潮がありました。ですが、その理由は不明確。

正直、不思議な業務や作業がいくつもありましたが、それも「ルールだから」で終わってしまうことがしばしば。そのルールが設定された背景を知る由もありませんでした。

そんな状況で、もし自分が次世代人材だったら、再構築する際にきちんとシステムのことを知りたいだろうと思いました。であるならば、とにかく自分の知りたいと思うことを徹底的に調べて、わかりやすくアウトプットしようと決意しました。

――実際、育成カリキュラムを導入してみて、どんな効果がありましたか?

カリキュラムを終えたメンバーは、既に案件のリーダーを務めるなど活躍しており、確かな手応えを感じています。開発パートナーの方々とも共通の認識のもと会話ができるようになり、提案の幅も広がりました。

一例をお話ししますと、入社1~2年目のある育成メンバーが、このカリキュラムの受講を終えた結果、長年課題にあがっていた案件を主体となって推進してくれるようになりました。既存システムの中で使われていない機能を削除することを、経営陣に提案したのです。

それは、一連のシステムフローの中で大部分が不要な機能でありながら、ところどころ必要な機能を持つというサブシステムでした。単純に削除してしまうと、必要な機能が動かない。しかし使っていない部分も動いているので、障害が発生するリスクがある状態でした。

残すことも大きなリスクがある半面、知見者が不在の中で不要な部分だけを削除することも大きなリスクであり、長年手が出せずにいた事案でした。よって、このような提案が入社1~2年目のメンバーからあがってきたことは、非常に嬉しかったです。

――育成カリキュラムなどを通じて、いでさんは共シス部をどのような部にしていきたいとお考えですか?

しっかり意思を持って発言できるメンバーを増やしたいと思っています。というのも、共シス部は経営戦略に直結するシステムを作っている組織だからこそ、言われたことだけをやるような組織にはしたくないんです。

前回の密着取材でも話にありましたが、「画面にこれ追加して!」と言われたことに対して、「これなら〇人月で、費用はこれぐらいですね~」という回答なら誰でもできる。そうではなくその依頼の背景や目的をくみ取って、「そもそも○○な業務プロセスに変更したらどうでしょうか」というような、本質を突いた提案ができる組織を目指しています。

そのために、これからも個人の経験やスキルに依存しない仕組みや、成長に必要な機会を提供していきたいです。

自らが主役の戦略立案・推進者に

――自分たちの仕事が経営に直結していると感じた事例があれば、教えてください。

事業会社が使うお金回りのシステムを新規導入した事例は印象に残っていますね。

もともと55個ぐらいあるAccessやExcelを駆使して運用していたのですが、マスタ変更のプロセスがうまく反映されなかったり、入力が漏れていたりするなど、色々課題があって・・・。事業会社からは、漠然とシステム化の相談を受けました。

そこで、現状の仕組みを単純にシステム化するのではなく、過去の問題を全て洗い出して、プロセスの中のどこが障害になっているのかを分析しました。その後改善案として、関連情報を一気通貫で管理できるシステムを提案しました。

これは年間数百億を扱うシステムとなったため、事業に与えるインパクトも大きく、経営に直結している仕事ができたと感じました。

――最後に、いでさんがR-techで働く理由や魅力を教えてください!

一言で言うと、良い意味での「カオス」な環境が楽しいからです。

簡単に私の経歴をお話しすると、R-techには中途入社し、入社後1年でマネージャーになって、今の仕事をしています。前職は、アパレルの会社の情報システム部門でプレイングマネージャーをしていましたが、主要なシステムを刷新したら良くも悪くも落ち着いてしまって、物足りなさを感じていました。そんな時、「基幹システムの再構築ができる人を探している」と聞いて、「規模も大きく面白そうだ」と思い、入社しました。

リクルートは、次々と新しいビジネスが生まれ、戦略も目まぐるしく変わっていきます。我々はそのいずれにも深く関与し、貢献していくことを求められるため、大変ながらも非常にやりがいがあります。

そんなダイナミックな仕事を一緒にしてみたい方、ぜひお待ちしております!

編集後記

出原が働く共通基幹システム部では、現在一緒に働くメンバーを募集しています。

より上流からシステム開発に携わりたい方、業務BPRなどビジネスを支える仕組みの構築・磨きこみに強く取り組みたい方、これまでに培ったスキルを軸に事業をITで支えていきたい方、一緒に働きませんか?

【具体的には…】 

◆担当システムの一例
・リクルートグループ共通の基幹システム(会計システム、販売管理システム、情報管理システム、人事システム等)

◆業務内容

<企画開発>

・リクルートグループの各社経営ボードに対して、システム化戦略を提示し、ロードマップ・投資計画を策定
・社内利用ユーザー(営業や商品企画、編集企画部門、アドミニスタッフなど)と協業し、現状調査、新業務設計、システム刷新や再構築プロジェクトの提案、立上げ
・開発工程のディレクション

<保守運用>

・法令対応、各種EOSL対応等の計画策定と推進
・事業の各部門からの案件相談、問合せ対応
・障害対応や日々のシステム運用・業務改善

※保守運用業務は基本的にパートナー(業務委託の皆さま)にお任せをしておりますが、社員もしっかり伴走します。

【この仕事の魅力】

①全社横断案件や、経営に直結した重要案件に携われる 

大規模な組織再編プロジェクトやIFRS(国際会計基準)対応といった戦略案件に、事業の統括部門やスタッフ部門といった各社の代表者たちと肩を並べ、超上流フェーズから参画することも多く、ITの側面からリクルートに変革をもたらすようなダイナミックな案件に携わることができます。

②システムライフサイクル全体の維持・変革を通して培われる企画力

リクルートの独自性の高いビジネスモデルや、それを支える販売管理、財務会計の業務知識、基幹系システムの知識といった専門スキルを磨いていく事で、ビジネス課題やシステム課題に気づき、地に足の着いた企画を仕掛けられる様になります。

③SIerやコンサルとはひと味違う『主体者』の立場

意思決定において、オーナーに判断を委ねるだけではなく、必要に応じて自ら動いて周囲を説得するといったボトムアップ文化が根付いています。「主体者」として案件に携われることでやりがいを感じられ、大きな責任と実質的な権限を持つことで、自身の成長に繋がります。

 

共通基幹システム部 募集の詳細は<こちら

 

みなさまのご応募、お待ちしております!