Recruit Data Blog

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目次

はじめに

こんにちは!データ推進室 2026年度新卒の島田・山尾です。

株式会社リクルートのデータ推進室では、配属前に約2ヶ月間の新卒研修を実施しています。今回は、その研修内容やそこから得た学びをブログでお届けします。この記事を通じて、データ推進室の雰囲気を少しでも知っていただけたら嬉しいです。

本記事は、リクルートへの入社を検討している学生の方はもちろん、データサイエンスに興味がある方に向けて執筆しました。「リクルートの新卒が、どのような状態から何を学び、どう実務に活かしているのか」というリアルなプロセスをご紹介します。

また、研修内で公開している講座の内容は、弊社に限らず広く活用できる汎用的なものです。皆さんの日々の学びに役立つ情報もたくさん詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

研修概要

いざ入社したものの、「実務となると、どのように立ち回ればいいのだろう?」「会社の中で価値を出すには何が必要なのだろう?」と不安に思う新卒メンバーは少なくありません。実際に、26卒入社のメンバーのバックグラウンドは多様で、それぞれ基礎知識に不安を感じている状態でした。

そんな「入社時の不安」を払拭するために配属前の2ヶ月間で行われるのが、データ推進室の新卒研修です。この研修では、下記の目標を掲げ、様々な講義が行われます。

『自身で動かす、動ける』ような型を装着することで、自立/自律的に業務を進められるような土台が出来上がっている状態になること。

本研修の大きな特徴は、単なる座学の詰め込みではなく、マインドセットから実践的なスキルまでを体系的に学ぶ、非常に充実した研修プログラムとなっている点です。具体的な研修内容に入る前に、この研修を支える大きな特徴に関してご紹介します。

  1. Bootcampコンテンツ『8割内製』 講義コンテンツの多くは、データ推進室に所属する現場のメンバーが設計し、講師やメンターを務めています。組織全体の新人への期待値の高さの表れであり、レベルを担保しつつ実務に向けて「生きた学び」を得ることができます。
  2. 余すことなく吸収!『学びのエッセンスが凝縮&点在』 講師、コンテンツメンター、デイリーメンターなど、なんと70名余りの先輩社員が研修に関わってくれます。スペシャリストとしての学びはもちろん、社会人としての学びなど、あらゆるエッセンスが詰まっています。

このように恵まれた環境の中で、私たちは大きく以下の2つのテーマに沿って学びを進めました。

なお、各講義の内容自体は毎年アップデートされていますが、講義タイトルやその目的は昨年度と同様の構成となっています。研修の全体像や各講義の狙いについては 昨年度の記事 にまとめられていますので、気になる方はぜひご参照ください。本記事では、その研修を実際に受けてみて私たちが感じたことや得られた学びを中心にお伝えします。

1. スキル確認・獲得:「職種横断的に必要なミニマムの専門知識・スキル」

配属後、リクルートで活躍できる人材になるためには専門知識の獲得が必要不可欠です。データ推進室には様々な職種(データサイエンティスト、データエンジニア、機械学習エンジニアなど)が混在しているため、自身の専門外の領域への理解も求められます。

そのため本研修では、分析もエンジニアリングも経験し、職種横断的に必要な「横のスキル」をミニマムで獲得しつつ、専門領域の「縦のスキル」はトップラインのレベルに合わせる『横ミニマム・縦トップ』を基本方針としています。

「手を動かすこと」を徹底した、超実践的カリキュラム

現場の先輩社員が設計してくださった講義は、単なる座学ではなく「徹底的に手を動かして学ぶこと」が重視されています。特に刺激的だったのは、以下のような実務直結のカリキュラムです。

  • 実践的な開発体験:実際の検索システムを構築したり、さまざまなAPIの開発に挑戦。
  • 擬似障害への対応:先輩社員がテスト環境で擬似的に起こしたシステム障害に対し、自分たちで原因を究明して対応するタスク。
  • クラウドベンダーによる直接レクチャー:クラウドサービス(GCP/AWS)の担当者の方から直接お話を伺い、自分の理解度や疑問に合わせて学びを深めることができました。

得られた学び

データスペシャリストコースの研修はレベルの高い人に合わせた講義となっており、時には難しい内容もありました。しかし、業務をリアルに想像できる環境で高度な技術に挑戦できたことで、専門外だった領域の知識を短期間で吸収できました。必要な基礎知識を学ぶことができただけではなく、幅広い技術に対して実際に手を動かしながら触れる経験を積めたことで、未知の技術に対する過度な「苦手意識」がなくなった状態で配属を迎えることができました。

2. 会社理解とスペシャリスト志向:「専門人材として成長していくための、スキルとスタンス(姿勢)の獲得」

研修期間では多くの学びを得ることができますが、研修が終わり現場配属後が本当のスタートです。新人研修で扱わなかった技術や最新技術などを自主的に学び、技術者として日々成長し続ける必要があります。本研修では、配属後に自律して成長し続けるための「スタンス(姿勢)」の部分に対して注力されていました。

「挑戦」をリスペクトする社風を知る、事例共有会

事業と技術を接続する「視座・心得」を獲得するために、社内の「事例共有会」も企画されていました。大きなビジネスインパクトを出して社内で高く評価された事例を知ることで、リクルートで求められる基準をクリアにイメージできるようになりました。また、成功事例だけでなく、失敗を恐れずに挑戦したプロセスそのものが賞賛されるカルチャーを肌で感じたことで、「失敗してもいいから、まずは打席に立って打ってみよう」という配属後のマインドセットを整えることができました。

オープンな発信文化「wol」の実践

研修では技術面の成長にフォーカスされがちですが、マインド面でも大きく成長できた2ヶ月間でした。特に印象的だったのが、「wol(working out loud)」の文化です。

「自分がどんなことを考え、どのようなことに取り組んでいるのか」を他人が見える場所に書き込む取り組みですが、他人に見てもらうためというより「自分の記録として記載する(他人が見てくれたらラッキーの思考)」ことが重要だと学びました。

実際に研修内の個人ハッカソンでwolを積極的に行った結果、自身の思考の整理が進み、根本的な課題の発見に繋げることができました。時には書き込みを見た仲間からアドバイスや共感をもらえることもあり、技術者としてのオープンな発信と自己内省の重要性を身をもって体感することができました。

研修を通して気持ちにどのような変化があったか

データ推進室に配属される新卒は、特定の専門領域に強みを持つ人もいれば、実務経験が少なく不安を抱える人もいます。しかし現場の実務では、自分の専門外も含めた幅広い技術への理解が求められます。ここでは、バックグラウンドの異なる私たちが2ヶ月間の研修を通じ、どのように知識の穴や苦手意識を克服し、現場で戦えるレベルへステップアップしていったのかをご紹介します。

研修前

山尾の気持ち

学生時代は数理最適化や機械学習、データ分析を専攻していたため、得意な領域にはある程度の知識と自信がありました。しかし、現場の実務で不可欠となる検索システムやDevOps、AWS・GCPなどのクラウドインフラに関しては、知識も経験も不足している状態でした。「どのような技術があり、具体的に何ができるのか」という全体像すらイメージできず、専門外の領域に対する知識の無さから、本当に現場で通用するのだろうかという焦りと不安を強く抱いていました。

島田の気持ち

データサイエンス分野でのインターン経験が少なく、自分の技術力や知識量に全く自信を持てずにいました。周囲の同期を見渡すと、豊富な実務経験を持っていたり、機械学習やクラウド、数理最適化といった鋭い強みをすでに確立している優秀なメンバーばかりでした。同期のレベルの高さに驚くとともに、「知識も実績もない自分に務まるのだろうか」と、配属に向けて強いプレッシャーと引け目を感じていました。

研修後(配属後)

山尾の気持ち

2ヶ月間の集中研修を通じて、自分に欠けていたインフラや開発運用の基礎知識をしっかりと学習でき、弱点だった穴を埋めることができました。配属後は組織独自の業務知識や複雑な技術体系を学ぶ毎日ですが、研修で土台となる全体像を把握できていたおかげで、チーム内で行われるハイレベルな技術議論にも最初から遅れることなく参加できています。早い段階から「自分も一人のエンジニアとして組織に貢献できている」という手応えを得られています。

島田の気持ち

研修を通して実務で扱う技術の全容を学べたことで、未経験の分野に対する苦手意識が払拭されました。配属から約1ヶ月半が経過した現在は、メンターや上司への定期的な進捗共有やSlackでのWOL(業務の可視化)、疑問点をすぐ質問する姿勢を徹底しています。周囲のサポートを積極的に借りながら新しい挑戦へ前向きに飛び込めるようになり、自分自身の確実な成長を実感しながら日々楽しく仕事に取り組めています。

終わりに

2ヶ月間の研修を振り返り、私たちが得たものは、実務に直結する知識やスキルだけではありません。それ以上に、これから仕事に向き合う上で大切にしたい「スタンス」を、身をもって学ぶことができた期間でもありました。

研修を支えてくださった人事やメンターの皆さん、インタビューで温かく迎えてくださった先輩社員の方々からは、働く上での心構えをたくさんいただきました。その中で、多くの方から共通して送られたのが「新卒のうちは失敗を恐れずに挑戦すること」、そして「配属先のメンターを含め、とにかく周囲に聞きまくること」というアドバイスです。

私たちも、この言葉に倣って配属後も積極的に質問を行うようにした結果、業務特有の知識や進め方をスムーズに吸収することができました。こうした成長のための土台を配属前の段階で学べたことは、私たちにとってかけがえのない財産です。

また、リクルートらしさを強く実感したのが、各講義で設けられた「Slackの実況チャンネル」です。技術的な質問だけでなく、講義を盛り上げるための「ガヤ(賑やかしのコメント)」が思い思いに飛び交い、誰でも発言しやすいフランクな空気が生まれていました。

このオープンなカルチャーがあったからこそ、同期が何を感じ、考えているのかをリアルタイムに知ることができ、お互いに良い刺激を受け合えました。この一体感のある研修のおかげで、同期同士の絆は本当に深まりました。配属された今でも、仕事の相談や壁打ちはもちろん、たわいもない雑談も含めて、切磋琢磨し合える最高の仲間です。

なお、本記事に続いて、他の26卒メンバーによる研修レポートも公開予定です。それぞれの視点から見たブートキャンプの様子をお届けしますので、ぜひお楽しみに!

最後になりますが、この素晴らしい研修を企画・運営してくださった講師、人事、メンターの皆様、そして共に支え合い、走り抜けてくれた同期のメンバーに、心から感謝の気持ちを伝えます。本当にありがとうございました!

この研修で得た学びと繋がりを胸に、データ推進室の一員として、これからも全力で挑戦していきます!

島田 比奈理

機械学習エンジニア

島田 比奈理

趣味はサッカー観戦と編み物。

山尾 奬紀

機械学習エンジニア

山尾 奬紀

趣味はゲームとアニメ。